プリンセスじゃない私がカルライを観た感想

先だってのCC福岡一泊旅行()にて、しをに・まえあしコンビのオーディオコメンタリー付きで『QUARTET NIGHT LIVEエボリューション 2017』を視聴しました。

結論から言うとすばらしかった。同時に、自分の中で起こる感じ方の変化が非常に興味深かったので、頑張って感想を書き起こすことにしました。
非常に楽しんで観たものの、うたプリ王国民ではない私。プリンセス各位の楽しみ方とはズレているかもしれず、もしかしたらご不興を買うかもしれません。

「かまわぬ。素人よ、わらわにうぶな感想を聞かせておくれ」という御寛容なプリンセスに読んでいただければと思います。

はじめに:プリライとはなんぞ

うまく説明できるか自信がないながら、ご存じない方のために軽く説明しておきましょう。
通称『プリライ』とは、アイドルゲー「うたの☆プリンスさまっ♪」のライブです。「プリンスのライブ」→略してプリライ。

いわゆる2.5次元とは少々異なり、役者さんがキャラクターを演じるのではなく、作品内のCVを務める声優さんたちが、キャラクターの曲を歌ったり踊ったりするのが特徴です。

ライブ中もあくまで「キャラと声優は別存在」というスタンスですが、とはいえ声が一緒。歌声も一緒。プロだから歌はド安定で上手だし、時々キャラの演技も入る。こうなってくると、聞いているうちに時々不思議な重なりや混合が発生します。その「ダブってくる感じ」がとても面白かった。

ちなみに今回わたしが見せてもらったのは、作品内の先輩グループ4人で組まれたアイドルユニット「カルテット・ナイト」の単独ライブ。「カルテット・ナイトのライブ」→略して「カルライ」。
スタンスも曲調も、スターリッシュよりちょっと大人向けで辛口(らしいです)。

……既に主観だらけですけど、この説明で大丈夫でしょうか…
まあ、タイトルにつられた方は大体プリンセスだと思うので、このまま続けますね!

前提条件:鳥子のうたプリ習熟度。

ゲーム:PSVitaで蘭丸先輩ルートのみAエンドクリア。
アニメ:最初期(なっちゃん回)で脱落。

好きなゲームがSkylimとかBloodborneで、冒険・探検・血しぶきワーイあたりでこのあたりはお察しください。
その一方で、

  1. Twitterで一時期プリンスたちをフォローしていた。というか、ナチュラルにアイドルとしてTwitterに現れる彼らに興味を持ったのがきっかけ。
  2. 登場人物の名前・大雑把な背景・相互の関係性は大体把握している。
  3. 周囲にプリンセスたちがいるので、折々で情報は目にしている。好きな人の好きなものは好きになる法則で、もともと好感度は高い。
  4. ③のプリンセスの手によって、曲は初期の80曲ぐらい履修済み。中でもカルナイは好きな曲が多い。


という状態でした。プリンセスにはなれなかったけど、結構知ってるじゃん、くらいの立ち位置。

さらに以前、今回の2人によってホテルに監禁され、プリライの1stから5thをダイジェストで鑑賞済みです。
3、4から飛躍的に良くなるのだが、成長を見せたいので1から見てくれ。ピックアップするから
という言葉で、在りし日の狂宴を大体お察しください。あの日、わたしは生まれて初めてサイリウムを振った…(ホテルで)

以上、長々と自分の状態と条件を書いたのは、本当になにも知らない状態で見せられていたら、私はついていけなかった可能性も髙いな…と思ったからです。大前提として2次元の民なので。まあ刀ミュを初めて見せてもらった時も、「なんぞ!?」って思ったものです。慣れです慣れ。

プリライで歌ってるのは役者さんではなく声優さんなので、初めて観た時はまず「声優さんをキャラだと思えばいいの? それはなかなか難しいのでは…!?」という関門でひっかかったものですが、

「キャラだと思う必要はない」
「彼らもあくまで『声の担当』というスタンスである」
「その上で、それぞれが演じたキャラクターとの関わり方が見えるのが面白い」
「重ねて観ている人もいるし、声優さんが好きで声優さんの名前を呼ぶ人もいるし、キャラの名前で呼ぶ人もいる」
「自由な見方でいい」
「お祭りだと思って楽しんでくれ」

という優秀なオーディオコメンタリーx2によって、気が楽になってすぐに慣れました。
謎のメディアミックスに成功しているジャンル、うたの☆プリンスさまっ♪

プロフェッショナルの総合芸術

プリンセスでない私が、まず圧倒されたのがこの点でした。
最初の映像からプロのお仕事。もはや映画のPV。映像・ライト・カメラワーク・衣装・演出。全てがえっっっらいかっこいい。素晴らしい完成度。
俗な言い方で簡単に言うと「金かかってるなあ!!」です。潤沢にお金をかけたプロの仕事って超最高。

声優さんたちについては後で語るとして、まず登場前のモノクロの映像。

・もはや映画のPVでは?という完成度の高い撮り方
・まずあの車がずるい。私でも「ああ、あの子たちを模してるんだな」ってすぐわかる。(ので、この一連だけキャラ名で書きます)
・ツンツンの藍ちゃんに、平謝りのスタンスを崩さない寿さん
・お砂糖でもう誰かわかるの楽しい
・猫ずるい
・車に載せてはくれないカミュ
・まさかの徒歩で現場集合の蘭丸先輩

「映像の完成度とは別に、シチュエーション的には突っ込みどころをたくさん残している」っていう塩梅も、うたプリっぽい気がする。

カメラワーク

・抜き方がとにかく素晴らしいーーーー!!
・ぴっと天を指した指先をすかさず抜いてくれる優秀なカメラさん
・メインが一人じゃない時に画面を分割してくれるの超優しい&嬉しい&うらやましい!
・蘭丸先輩のナンバーの時だけ明らかに違う、派手で動きのあるロックなカメラワーク。

「たっつん曲のカメラ担当がいるとしか思えない」―――byしをに

衣装

・めっっっちゃかわいい
・ベース生地が同じで、それぞれ個性が出てる衣装って最高。
・お着替え後の蒼井くんが、レギンスではなくハーフパンツ(の下にレギンス)だったのが個人的に滅茶苦茶ポイント高い。ただのレギンスパンツにしなかったの、超わかってるーーー! ハーフパンツでちょっとアクティブな少年要素を入れてくるの、わかってるーーーいい仕事だ…!
・刀ミュの『脱ぐのが前提なので、最初はちょっと嵩張る衣装』を見慣れていたので、お着替えにきっちり時間とってプリンセスに待ってもらって、完全にテイストを変えて出てくる…っていうこのシステムもいいなあ!と思いました。どっちも好きよ! 刀たちは脱ぐこともパフォーマンスのひとつなのでよろしくお願いします。

プリンセスと審神者の違い

一見するだけで感じる、刀ミュとはまた違う熱さ。

・最初からわりとあったまってる
 映像ですでにキャーって言ってくれるプリンセス
・訓練されたコール&レスポンス
 曲中のコール&レスポンスの時はスクリーンに文字が出てきて合わせやすい
・腕の位置が高い。結構突き上げてる。
・必然的にサイリウム振る位置も高い
 審神者は頭の位置以上は後NG。あらかじめアナウンスも入る。
・持ってる数は少ない
 多くても片手に一本ずつ。逆に2人が刀ミュを観た時、2人して「審神者たちペンラ何本持ってるの!?」って驚いてたので気のせいじゃない

この差については、「最初からライブ(プリライ)か、ベースは観劇(刀ミュ)っていう前提条件の違いもあると思う」という推察に非常に納得しました。

光あふれる空間で、時々映るプリンセスたちが本当にみんな幸せそうで、とても、とてもよかった。

声優さんたちについて

「声と歌がド安定って強い」
これ。まずこれ。安心して聞けるってすごい。ステージパフォーマンスやダンスありきのお仕事…ではないはずの彼らが見せてくれたパフォーマンスに、プロのお仕事を感じました。

森久保さん(寿さん)

彼については、寿嶺二担・しをにさんのオーディオコメントが非常に素晴らしかったので、覚えている限りで勝手に書き出したいと思います。

「最初の一曲目を任される安定と安心感」
「一人だとこんな(※こなれたパフォーマンス・可愛げのある仕草・安定の歌声)なのに、ごく自然に鈴木さんの勢いや熱さにもついていける」
「熱くなりすぎることはないが、決して冷たいわけじゃなく、寧ろ情を感じる」
「(役が自分に)降りてきてるという感じでもなく、常にこの人はずーっと、最初から最後までこの状態」
「収集がつかなくなってきたと判断したら、自分が率先してわざとオーバーにおどけたり、ふざけてみせる」
「そうやってメンバーの意識を一度自分に集めたところで、まとめにかかる」
「これを全部自然にやれる。在り方が寿嶺二そのものだ」

年上の余裕・安定したパフォーマンス・さっとフォローに入れる管理能力。皆プロだけど、中でも彼は「経験値の高いプロ」だと感じました。「かっこいい」って役どころではないのにかっこよかった。自分より若い他の3人を、年上の目線であたたかく見守っている。でも一緒になってキャッキャすることもできる。バランスがいい。
そこそこのお年だと思うんですけど、ダンスも全然見劣りしない。最後まで動きにキレがあるのもすごかった…

鈴木さん(蘭丸先輩)

「彼は蘭丸が降りて来てるというよりも、「俺についてこい!」って勢いに自分も乗ってる」

映像見てると、うわーアドレナリン出てるなーー!!って分かるような目をしてる。ギラッギラしてる。そして歌って踊りだすと滅茶苦茶かっこいい。わりとがっしり体格の方なのに、曲が始まると驚くほどキレのあるダンス。ロックなナンバー。でも声は意外なほど優しい(人柄がにじみでている、と横の二人が言う。)
カメラのところでも述べましたが、彼(蘭丸先輩)のナンバーだけ明らかにカメラワークが違う。

スタンドマイクを包む手がめっちゃセクシー。多分本来全くそんなガラじゃない男性の、男性的な短い爪に施してある赤と黒のネイル。なんか、逆にいけないかんじがしてすごくよかった。

5thで前日にお怪我をなさって、しかし腕を吊りながらも歌うその迫力に「手負いの獣」「確実に命燃やしてる」と言われていた鈴木さん。
今回の最後で、前回の怪我について真摯に謝罪なさっていて、胸が痛くなりました。あれを聞いていた皆が皆「仕方ない、あなたのせいじゃない、そんなに気にしなくてよかったのに!」って思ったのではないだろうか…パフォーマンス中はあんだけオラオラで、プリンセスをどんどん煽って、俺についてこーい!ってアニキ風だったのに、一転してこの内に秘めていた自省や悔恨、ひたむきさですよ…好感を覚えずにはいられない…

「たっつんはガチ勢がいるから」―――by まえあし

わかる。わかるよ。かっこいいもん。かっこよかった。

蒼井くん(藍ちゃん)

「うーーーん……顔がいい…」としみじみ唸ってしまう、圧倒的な顔の良さ。二人にも爆笑の後に共感してもらえました。長回しの、どアップに耐えうる顔面偏差値よ…

彼だけは以前見たときから「アイドルがいる…」だったので、ほんともう見たままを、あるがままに誉めてしまうのですが。歌の安定感、ダンスのうまさ、可愛い仕草、天性のアイドルでは????

安定した歌い出し、高いトーンのよく伸びる声、いちいち小さく入れてくるあざとい仕草がこんなにも似合うってどういうこと…?ってなりながらしみじみと眺めてしまう。
『月明かりのDEAREST 』、5thの腕組みした女王様みたいな仕草も最高にかわいかったけど、今回のかわいさアップのダンスも可愛かったです…体の動かし方がすっごく綺麗。抜群のダンスのうまさ。

それでいて喋り出すと可愛い。藍ちゃんが降りてるときは落ち着いてるのに、わたわたしだすと途端にたどたどしくなる、かわいい。

「藍ちゃんの曲は、隣にハルちゃんが見える」――by しをに&まえあし

ときどき意味がわからない歌詞の曲もあるうたプリですが、藍ちゃんの曲及び演出は毎回素晴らしい。儚さに泣きそうになってしまう。
「跪きなよ」はプリライにおけるわかりやすいキャーポイントらしいので、次回はキャーって言ってみたいです。

前野さん(カミュ)

初見時に、「彼の努力と成長を見てほしい」と初登場~5thに至るまでを見せられた、伝説の前野さんであります。

あのね、見ていてなんとな-く伝わってくる、「ステージで王子様然としたパフォーマンスするなんて経験ないし柄じゃないし恥ずかしいし、かっこつけてキメた表情で写真撮るのだって、本当は恥ずかしい」って雰囲気がすごく、もっっっのすごく共感できるんです、私込みで、そういう方はたくさんいるはず。

でもこの方がすごいのは、「それでも、やるからには精一杯やる」で間違いなくものすごく努力して、しかも努力しただけで終わらずに、段違いでレベルアップしてのけところです。5thの時の変身が、すごかった。それまで「ダンスもアピールもファンサも、とにかく頑張ってすべて教えられた通りに…こなす…!」っていう一生懸命さが見えていた彼が、5thの時、「ごく自然にカメラに向かってウィンクができるようになっている」って事実にどれだけ感嘆したことでしょう。

そして今回のカルライは、ほんとに安定してプリンスだった。もはや彼がプリンス。元々声と歌はド安定の方だから、すごいことになってた。月明かりのDEARESTだけは、やることが多すぎて若干いっぱいいっぱい感が出てるけど、それもなんか、全部ひっくるめて、すごいなあ…!と思いました。
ダブルフェイスも素晴らしかったです。なんだあれは。瞬時に切り替えられるものなのか。表情まで変わる。もはや芸の域では!??

「自分は声優なんだから声で勝負だ」みたいな割り切り方を選ばずに、「役の名と共にステージに立つからには」ってうんと努力したんだろうなあ。本当に、すごいなあ。

彼はね!私の初期刀の声帯も務めてくださってますからね! 推しますよ! ありがとうございます!
そして彼の目にだけ青いカラコンを入れさせたヘアメイクさんも誉め称えたい。全員に入れないからこそ青いの目立つ。素晴らしい仕事。

総括

声優さんに詳しくないので、普段のお人柄や経歴などを把握せず、ただただ今回のライブを見ての感想になります。しかし、たった2時間強のそのパフォーマンスを見ただけで、プロ意識に胸を打たれ、好感を持たずにはいられませんでした。

「俺が俺が」という感じがなく4人でキャッキャしてて、適宜作品をたててくれて、それでいて彼ら自身もとても楽しそうな様子が本当に素敵でした。キャラを挟んだ、不思議な距離感。

「終わりたくねえなあ!」ってぐだぐだしてる彼らを見て「ああよかったなあ、プリンセスたちもよかったなあ」って思いました。お仕事として作品に関わった方々が、作品を大事に思っていてくれて、その延長で彼らにもいいことがあったなら、こんなに嬉しいことはないじゃないですか…と、いちオタクは思うのです。
頑張った方々がみんな報われてくれるといい、としみじみ思えるような、本当に素晴らしいライブでした。おもしろかったー!

 

 

 

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